フィリピンは多くの外国人、特に日本人から移住または投資先として注目されています。しかし、「日本人はフィリピンで一軒家を購入できるのか？」「一軒家とコンドミニアム、どちらが自分に合っているのか？」といった疑問を持つ方も少なくないでしょう。
この記事ではフィリピンの一戸建ての価格帯から一軒家とコンドミニアムのメリット・デメリット、そしてどちらを選ぶべきかについて詳しく解説します。フィリピンでの住まい選びに迷っている方、ぜひこの記事を参考にしてください。
目次
日本人がフィリピンで一軒家を購入するには？
フィリピンでの不動産取得は外国人にとって制約が多いです。特に、土地の所有はフィリピン国籍を持たない外国人には許可されていません。この規定により、日本人がフィリピンで一軒家を購入することは難しいとされています。
そのため、不動産を所有する際の最も一般的な方法はコンドミニアムの購入が挙げられます。外国人でも所有が認められているため、多くの日本人がコンドミニアム投資を行っています。しかし実際には一軒家の購入は不可能ではありません。
一軒家の購入には、以下の2つの方法が考えられます。
- フィリピン人の配偶者名義での購入
日本人がフィリピン人と結婚している場合、配偶者の名義を使用して土地や家を購入できます。 - 法人名義での購入
2つ目が法人名義で不動産を購入する方法です。しかし、特定の条件が必要です。具体的には、設立する法人の資本の60％以上をフィリピン人が所有していること、そして法人の代表者がフィリピン人であることなど多くの条件が求められます。
フィリピンの一戸建ての価格帯
では実際に一戸建てを購入または賃貸する場合、どのくらい費用が必要なのでしょうか。
購入する場合の価格帯
フィリピンの一戸建ての価格は、家の立地、特に治安や都市に住むのか地方に住むのかによって大きく変動します。
特にマニラなどの人気で治安がいい街に一軒家を立てるとなると最低でも1000〜2000万以上はかかります。近年の価格上昇などを考えると、その倍以上はかかることが予想されます。
一方で地方や治安の悪い地域に一戸建てを立てるとなると数百万で建てられるでしょう。しかしその場合は空き巣や窃盗などの犯罪被害のリスクが伴うので、一概にコストだけで判断するのは危険です。
賃貸する場合の価格帯
マニラなどのビジネス街にはそもそも一戸建ての賃貸がほとんどありません。
そのため、一戸建てを借りるのは地方に限定されます。その場合、コンドミニアムよりも3分の2以下の値段で借りられることが多いです。
一軒家とコンドミニアムの違い
フィリピンでの住宅選びの際には、一軒家とコンドミニアムの違いを理解することが重要です。それぞれにメリットとデメリットがあり、あなたのライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
一軒家のメリット・デメリット
フィリピンで一軒家に住む時場合のメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
フィリピンの一軒家に住む最大の魅力は家賃の手頃さです。コンドミニアムやアパートと比較して、同じまたは低い価格でより広いスペースを使えます。
また、一軒家ではコンドミニアムとは違い家具の配置、さらには部屋の改築など、自分の好みに合わせて自由にカスタマイズが可能です。またフィリピンの一軒家には広い庭がついていることも多く、そのスペースも使える可能性があります。
デメリット
しかし、一軒家にはデメリットも存在します。土地の所有はフィリピン国籍を持たない外国人には許可されていません。さらに、購入やリノベーションを考えると初期投資にコストがかかるうえ、セキュリティ面での懸念も無視できません。
特に一軒家ではセキュリティの確保が難しく、夜間などは不安を感じることもあるでしょう。さらに、広いスペースは生活の中で物が増える要因となり、転居時には荷造りや移動の手間が増える可能性があります。
おすすめできる人
フィリピンの一軒家は広い家に住みたい人や長期的にフィリピンに滞在予定の方に特におすすめです。また、都市の喧騒から離れて地方でゆったりとした生活をしたい方にとっては一軒家は最適な選択となるでしょう。
コンドミニアムのメリット・デメリット
フィリピンでコンドミニアムに住む時場合のメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
コンドミニアムの最大の魅力は、セキュリティの充実です。基本的に24時間の警備やセキュリティカメラなどがコンドミニアムに備わっており、安全な生活を送ることが可能です。
さらにジムやラウンジ、プールなどの共用施設が充実しており、生活の質を高めてくれます。また、フィリピンのコンドミニアムは新しい建物が多く、耐震性が高いとされる点もメリットになるでしょう。
デメリット
一方、近年都市部の中心地では、価格が高騰している傾向があります。
また、部屋のカスタマイズには制限があるため、自分の好みに合わせて大きな変更を加えることが難しい場合があります。
おすすめできる人
フィリピン国籍を持たない方や、ビジネスで都市部に滞在予定の方にはコンドミニアムがおすすめです。また、地震に対する安全性を求める方や、自分で部屋のメンテナンスを行いたくない方にもコンドミニアムが適しています。
まとめ
一軒家とコンドミニアムにはそれぞれメリットとデメリットがあります。フィリピンの一軒家は広いスペースや地方での暮らしなどが魅力ですが、外国人の購入は多くの条件が存在し、購入のハードルが高いです。
一方、コンドミニアムは都市生活に適しており、一定のデメリットはあるものの、セキュリティや共用施設が充実しており、投資物件としてもメリットが多いです。
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