2020年頃から円安が続く日本。これによる海外不動産投資や株式投資への影響が気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、円安・円高によるフィリピン投資への影響を解説します。2024年の円安における最新情報も紹介するので、フィリピン投資を検討している人は必見です。
為替と海外投資の関係

日本から見たフィリピン投資は、主に以下の2つの要因で影響を受けます。
- フィリピンペソと日本円の為替レート
- フィリピン経済の成長力と政治・政策の動向
為替レートが変動するだけで、投資収益とリスクが大きく変わります。
2026年時点の最新データ・相場観を基に、円安・円高それぞれの局面での投資戦略や注意点を見ていきましょう。
2026年の為替動向(円安・円高の背景)
2026年の相場では ドル/円で再び円安局面が強まる展開 となっています。直近では1ドル=155円台〜157円台まで円安が優勢となった局面も見られました。これは、
- 米ドル買い優勢
- 国内の金融政策(緩和維持観測)

背景には日銀の政策金利や審議委員人事等が影響し、円安方向への圧力が続いています。
円高局面の発生と注意点
一方で、円高に振れる局面も短期的には発生しています。
- 円安の反動として円買いが入り一時円高が進行した例
- 米国で利下げ観測が出たタイミング
など、為替は常に上下振れを伴います。 
為替は「直線的に動くものではなく、周期的な調整(反発)が必ず起きる」という認識が必要です。
フィリピン経済の現況と投資環境
■ フィリピンは成長真っ只中
最新の統計では 2026年の成長率見通しが約5.0% と高い水準を維持しています。
これは世界平均(約2.8%)を大きく上回る成長率です。 
また、大規模なインフラ案件や日比の協力も拡大するなど、実需の成長期待が根強い状況です。
■ 株式市場も上昇トレンド
フィリピン証券取引所指数(PSEi)は2026年初頭に 1年ぶりの高値水準 に到達しました。これは国内企業の収益改善だけでなく、国際資金の流入が背景にあります。
円安がフィリピン投資に与えるポジティブな影響
円安とは「1ドルを買うのにより多くの円を必要とする状況」ですが、逆に言えば より多くの現地通貨(ペソ)を買える機会 でもあります。
◎ 有利な投資シーン
- フィリピン株式購入コストが低下
円をドル・ペソに換えたとき、同じ日本円がより多くのペソを生む可能性があります。 - 配当・利払い収益の円換算額が増加
- 現地不動産投資の有利性アップ
2026年現在の円安によるフィリピン投資への影響
日本では2020年頃から円安が続いています。日本円の価値が下がっているため、円安が進む前に不動産や株式投資を始めていた場合、為替の影響で利益が出ることになります。
■ フィリピン・ペソは総じて弱含み
フィリピンペソは2024〜2025年にかけて、米ドルに対して弱含みで推移しており、2025年末には 1ドル=約58.8〜59.2ペソ台 と過去最安値圏近辺で取引された局面もありました。 
また2026年の市場予測でも、ペソは 1ドル=約59〜59.5ペソ前後で弱さを維持する可能性が指摘されています。これには輸出成長の停滞や政策金利の影響などの背景があるとされています。
一方でこれから投資を始める人にとっては投資コストがかかる状況です。しかし、フィリピンでは現在長期にわたる経済成長が続いており、初期のコストこそかかるものの、長期的に見るとリターンが大きくなる可能性が考えられます。
とはいえ、為替の推移を完全に予想することはできません。リスクも考慮したうえで出口戦略を立てて投資を始めることが重要です。
円安・円高の仕組み

輸出や輸入、海外投資などさまざまな要因が為替に影響を与えるため、円安や円高は常に変動します。これらの変動を考慮し、投資や経済活動を行うことが重要です。
円安とは、日本円の価値が相対的に下がり、外国通貨に対して日本円が安くなることを指します。ドルと比較すると、1ドルあたりの円の価格が上がることで表れます。これは日本の輸入の拡大や、アメリカの株価が上がることでドルを買う動きが強まることが要因です。
一方で円高は、日本円の価値が相対的に上がり、外国通貨に対して日本円が高くなることを指します。ドルと比較すると、1ドルあたりの円の価格が下がることで表れます。これは日本の輸出により円の需要が増えることが要因です。
最も重要な要因「金利差」
為替を動かす最大の要因は金利差です。
たとえば、日本の金利が0.5%、アメリカの金利が5%だった場合、投資家はどちらの通貨を持ちたいと考えるでしょうか。多くの場合、より高い金利が得られる通貨を選びます。
その結果、円を売ってドルを買う動きが強まり、円安・ドル高が進行します。
この金利を決めているのが中央銀行です。日本では日本銀行、アメリカでは連邦準備制度理事会が政策金利を決定しています。この2国間の金利差が、円相場を大きく左右しているのです。
景気の強さ
景気が強い国の通貨は買われやすいです。
経済成長率が高い国には、自然と資金が集まりやすくなります。将来の拡大が期待できる市場には国内外から投資が流入し、企業活動も活発になります。
企業業績が好調であれば、その国でビジネスを行いたいと考える投資家や企業が増えます。その結果、投資や取引のためにその国の通貨を購入する必要が生まれ、通貨の需要が高まります。
貿易収支
日本はエネルギー輸入国です。原油価格が上がると・・
- ドルで石油を買う
- 円を売ってドルを買う
- 円安
逆に輸出が好調だと・・
- 海外から円で支払いを受ける
- 円需要増
- 円高
投資マネーの動き(リスクオン・オフ)
経済成長率が高い国では、将来の市場拡大が期待できるため、国内外から投資が集まりやすくなります。さらに、企業の業績が好調であれば、ビジネス活動も活発化し、
投資家や企業はその国の通貨を必要とする場面が増えます。その結果、通貨の需要が高まり、為替相場では通貨高として反映されます。
なぜ近年は円安が続いたのか?

近年の主因は「金利差拡大」です。
- 米国はインフレ対策で大幅利上げ
- 日本は低金利維持→ 円売り・ドル買い加速
これが長期円安トレンドを形成しました。
2024年円安がフィリピン投資に与えた影響(具体例)
投資コストの変化(円→ペソ)
円安局面では、同じ日本円をドルやペソに換える際に より多くの現地通貨を手にすることが可能 です。これはたとえばフィリピン不動産や株式など現地資産を購入する際の入口コストを有利にします。
1万円 → 約3,800ペソ前後で推移(2026年初時点)と報告されており、日本円の価値が弱いほど多くのペソを得られることになります。 
これは 初期投資の金額を相対的に抑えられる という意味で、始めるコスト面ではメリットです。
海外収益の円換算額増加
フィリピン株式・配当・不動産賃料などからの現地通貨収益を日本円へ換算する際、為替レートが円安であれば 同じ現地収益でも円ベースでの利益が膨らむ 特性があります。これは日本人投資家にとって重要な利益改善要因です。
ペソ安・物価/インフレ影響
一方、フィリピンのペソ安や通貨弱含みは現地経済側にも波及効果があります。輸入コストが上昇しインフレ圧力を強める可能性が指摘されており、これは消費者物価の上昇や企業の原材料コストに影響します。 
また金融機関や現地企業においては為替変動が貸出・資金調達に影響するという研究もあります。たとえば、為替下落局面では銀行の外貨貸出行動に影響が出る事例も報告されています。
長期経済成長の波に乗れる
フィリピンでは2012年から経済成長率6パーセント以上の高い数値を維持していました。その後新型コロナの流行により一時は落ち込んだものの、2022年には前年比プラス7.6%に回復。今後も継続した経済成長が期待されています。
価格が安く始めやすい
フィリピンの株式や不動産は日本と比べて価格が安く、購入しやすいのが魅力です。株の場合は最低購入数が少ないため、安くて1,000円程度、優良株でも30,000円程度で購入できます。が考えられます。
日本で有名企業の株を購入すると50万以上かかることを考えると、始めやすい投資と言えるでしょう。各銘柄が安く買えることから分散投資もしやすく、リスク回避にも繋がります。代表的なフィリピン企業の時価総額は以下の通りです。
圧倒的な“人口の多さ”
フィリピンの最大の強みは「若さ」
- 人口:約1億1,000万人超
- 平均年齢:約25歳前後
- 人口は今後も増加予測
- 労働人口が拡大中
日本が高齢化により内需縮小局面にあるのに対し、フィリピンはこれから消費が本格拡大する段階にあります。
投資への影響
若い人口が多い国では・・
- 住宅需要の増加
- 自動車・家電・通信消費拡大
- 教育・医療市場の拡大
- クレジット市場の成長
つまり「これから買う世代」が大量にいるという点が、長期投資において極めて重要です。
ASEAN有数の経済成長率
フィリピンは ASEAN 加盟国の中でも高い成長率を維持してきました。
近年は世界景気減速の影響を受けつつも、
- 年率5%前後のGDP成長
- 内需主導型経済
- 海外送金(OFW)による安定収入
という構造的な強みがあります。特に内需主導型である点は重要です。輸出依存度が極端に高い国よりも、外部ショックに対して一定の耐性があります。
英語圏・BPO産業の強さ
フィリピンは英語公用語国であり、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)産業が非常に発達しています。
- コールセンター
- ITサポート
- 会計・バックオフィス業務
- ソフトウェア開発
海外企業の進出が続いており、外貨収入源として安定性があります。
為替が比較的安定している
フィリピンの通貨であるフィリピンペソは、新興国の中でも値動きが比較的安定しています。円安の影響でペソ高が続いていることから、ペソから円への交換レートは良い状況と言えるでしょう。
銘柄数が300程度と少なく投資先を選びやすい
フィリピンの市場には日本と同様にさまざまな企業が上場しています。しかし、上場銘柄は300銘柄以下と、日本の4,000銘柄と比べ圧倒的に少ないのが特徴です。そのため有料銘柄を見分けやすいのが魅力です。
| 銘柄名 | 備考 | 時価総額 |
| SMインベストメンツ | 国内最大の財閥企業 | 1.198(兆PHP) |
| シェル・フィリピン | 世界的石油小売のフィリピン法人 | 18.587(十億PHP) |
| GMA7 | メディア放送会社 | 29.878(十億PHP) |
| バンコ・デ・オロ・ユニバンク | 国内最大手の商業銀行 | 807.157(十億PHP) |
※2026年4月時点
フィリピン投資の注意点は?
経済成長が続き、人口ボーナスも期待されるフィリピンは、近年注目を集める投資先のひとつです。高い成長率や若い労働力、市場拡大のポテンシャルは大きな魅力です。
しかし、リターンが期待できる一方で、押さえておくべき注意点もあります。投資を成功させるためには、リスクを正しく理解することが不可欠です。
リスク回避のために分散投資をする
利益の発生に期待できる通貨があるからといって、投資先をひとつに絞るのはリスクを伴います。そのため、投資先を分散させるのがおすすめです。
不動産投資であれば物件の立地やタイプを分散する、株式であれば銘柄や投資のタイミングを分散するといった投資手段を視野に入れましょう。
信頼できる専門家を見つける
投資の際は、現地に詳しい専門家のサポートを受けることをおすすめします。自身で調べるだけでは足りない最新情報を得られるため、失敗を避けるために信頼できる専門家を見つけることが重要です。
「必ず儲かる」は存在しません。
為替や経済情勢を理解する
海外投資では、為替や経済情勢への理解を深めておくことも重要です。円安と円高の仕組みや現地の経済成長率などを把握しておきましょう。
出口戦略(売却時)の難しさ
新興国投資では「買う時」より「売る時」が重要です。
- 買い手がすぐ見つからない
- 売却価格が希望通りにならない
- 市況次第で流動性が低下
出口を想定した物件・銘柄選定が不可欠です。
まとめ
フィリピンは高い経済成長率や人口増加により海外投資家の注目を集めています。
近年は円安が続いておりフィリピン投資のコストがかさみますが、
長期的に見るとリターンが大きくなる可能性も考えられます。
フィリピンでの投資に失敗したくない方は現地の情報を集め、信頼できる不動産業者を見つけることが重要です。
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