フィリピン

3日間で英語はどこまで伸びる?フィリピン・マニラ短期留学体験記

英語を話せるようになりたい!」と思いつつ、実際にどこで学ぶべきか悩んでいた私。「どこに行こうかな?」と何度も考えました。欧米やオーストラリアの留学先も魅力的でしたが、費用が高く、長期の滞在は難しいと感じていました。それに対してフィリピン留学は、短期間で集中的に学べる上、費用も格安で、何より日本から近いので「気軽に挑戦できる!」と感じたのです。

「フィリピンに留学したい!」と思ったとき、最初に浮かんだのは、やっぱりセブ島でした。美しいビーチが広がる場所で、のんびりとした環境で英語を学べるという点が魅力的でした。
しかし私は今回はマニラを選びました。セブは少し治安が心配だったのと、マニラは大都会で生活がしやすく、インフラも整っているため、学びやすい環境が整っていると感じたからです。

そんなわけで、フィリピンの首都マニラを留学先に決定。初めての語学留学にワクワクしながらも、「本当に英語を話せるようになるのだろうか?」という不安もありましたが、そんな気持ちを胸に、私は3日間の留学生活をスタートさせることにしました!

【1日目】成田空港からマニラへ

午前7時、成田空港に到着した瞬間、ドキドキとワクワクが交錯していました。チェックインを終え、いよいよフィリピン・マニラへのフライトが近づいてきたことを実感しながら、冒険が始まる気分が込み上げてきました。

フライト時間は約4時間半で、LCCを利用したため、往復でなんと3万4千円。費用対効果を考えると、非常にリーズナブルで、これなら誰でも挑戦しやすいと思いました。
機内には、日本人らしき方々も多く、フィリピン、マニラの人気ぶりを実感しました。

マニラ空港(ニノイ・アキノ国際空港)に到着すると、日本とはまったく違う温暖な空気が迎えてくれました。日差しが肌に心地よく、すぐにフィリピンの気候を感じ取ることができました。私は花粉症に悩まされているのですが、フィリピンには日本で猛威を振るうスギやヒノキの花粉がなく、鼻がムズムズせず、目のかゆみもないことに感動しました。この小さな変化だけで、もうフィリピンに来てよかったと感じられました。

入国審査を終え、空港の外に出ると、すぐに事前にダウンロードしておいた配車アプリ「Grab」を開きました。フィリピンではタクシーの料金交渉が必要なこともあるため、Grabを使うことで、目的地への行き方が確実になり、言葉の壁も気にせず快適に移動できます。

アプリでピックアップポイントを指定し、車を手配。わずか5分ほどでドライバーが到着しました。

車車内では、マニラの街並みを眺めながら、運転手と英語で会話をしてみました。
フィリピンは英語が公用語なので、運転手さんもペラペラです!

「日本人ですか?」と聞かれ、「はい、そうです!」と答え、「フィリピンに来たことはありますか?」と聞かれ、「はい、初めてです」など、話しかけてきてくれて少しずつ会話が弾みました。まだスムーズに話せるわけではなく、簡単なやり取りのみですが、英語でコミュニケーションが取れるだけで、「留学が始まったんだ!」という実感が湧いてきました。運転手さんはノリが良く笑顔で楽しい会話ができたことが、とても嬉しく感じました。

語学学校訪問 3時間ほどレッスン

到着後、すぐに語学学校へ向かいました。今回通う学校は、マニラのBGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)にあります。BGCはマニラの中でも特に発展したエリアで、高層ビルが立ち並び、まるで東京の丸の内や新都心にいるような感覚になりました。街の中には広々とした公園や美しい街路樹が整備され、外国人の駐在員や観光客も多く見かけ、活気に満ちていました。

学校へ向かう途中、スターバックスやおしゃれなカフェ、ショッピングモールが目に入りました。これから毎日のように、昼休みにここでコーヒーを飲みながら勉強するのもいいなと思い、留学生活がさらに楽しみになりました。

学校に到着した後、まず最初にオリエンテーションが行われました。このオリエンテーションは、ひたすら会話を中心に進み、先生は私の英語力を見極めようと、さまざまな質問を投げかけてきました。後で聞いた話ですが、これは私のレベルを把握するための重要なステップだったようです。英語しか使わない環境に身を置くことに少し緊張しましたが、「これがフィリピン留学の始まりだ!」と実感し、徐々にその緊張も和らいでいきました。

そして、予想外だったのは、なんとこの3日間は「日本語は禁止!間違えてもいいから、文法がぐちゃぐちゃでも英語で話して」と言われたことです。
上手く伝わらない時は、どうしても日本語に頼りたくなったものの、英語だけでコミュニケーションを取らなければならないというこのルールが、実践的に英語力を伸ばすためにどれだけ効果的か、すぐに理解できました。
会話を重ねるたびに、少しずつではありますが、なんとか伝えようと知っている英語をひたすらに絞り出して一生懸命に会話しました。

宿泊先のコンドミニアムへ

初日の授業を終えた後、宿泊先のコンドミニアムへ移動しました。フィリピンの語学学校では、ホテルや寮ではなく、コンドミニアムに滞在するスタイルも一般的です。

最初は「留学先の宿泊施設=ホテルや寮」というイメージを持っていたのですが、実際にはフィリピンではコンドミニアム滞在も大人気とのこと。正直、最初は「ホテルの方が快適なのでは?」と思っていました。

しかし、到着してみるとその考えは一変。コンドミニアムは想像以上に快適で、ホテルよりも「住む」感覚に近い滞在ができるのが魅力でした。

部屋は清潔で、キッチンや冷蔵庫、洗濯機も完備。Wi-Fi環境も整っていて、生活するには申し分ない設備が整っています。さらに、建物内にはジムやプールまであり、まるで高級マンションのような雰囲気。

ホテルに泊まるよりも長期滞在に向いていて、自由度が高いため、「これはむしろコンドミニアムの方がいいかも」と感じました。フィリピン留学をするなら、コンドミニアム滞在はぜひおすすめしたい選択肢です。

夜ご飯はフィリピン料理【Sentro1771】

夕食は、学校のスタッフにおすすめされたフィリピン料理のレストランへ行きました。せっかくフィリピンに来たからには、日本ではなかなか食べられない本場の料理を味わいたいと思い、定番の「シシグ(豚肉の鉄板焼き)」や「シニガン(酸味のあるスープ)」を注文しました。

最初に運ばれてきたシシグは、カリカリに焼かれた豚肉と、たまねぎ、などが絶妙に絡み合い、ライスと一緒に食べると最高の組み合わせでした。さらに、シシグはビールとの相性が抜群。
シニガンは、、独特の酸味がクセになる味わいで、最初は少し驚きましたが、飲み進めるうちにどんどんクセになり、さっぱりとした後味が食欲をそそります。

フィリピン料理は、日本の味付けに近いものもありつつ、酸味やスパイスを使った独特の風味も楽しめるのが魅力です。初日から本場の食文化に触れることができ、ゆったりした時間を過ごすことができました。

【2日目】朝から学校へ(6時間レッスン)

朝8時に学校へ向かいました。2日目は本格的な授業がスタートし、フィリピン留学の特徴である「マンツーマンレッスン」を受けました。グループ授業よりも個人の弱点を重点的に学べるのが魅力です。

午前中はスピーキング中心の授業でした。フィリピン人の先生はとてもフレンドリーで、こちらが話すのをじっくり待ってくれます。「間違えてもいいから話してみよう!」という雰囲気があるため、次第に英語を話すことに対する抵抗感がなくなっていきました。

ランチは、学校の近くにある「Italianni’s(イタリアーニス)」というレストランへ行きました。フィリピンと聞くと、まず思い浮かぶのはフィリピン料理ですが、実はイタリアンのレベルもかなり高いのです。特にBGCやマカティなどの都市部では、本格的なピザやパスタを提供するイタリアンレストランが多く、どこも賑わっています。

午後は、文法と語彙を増やすレッスンでした。先生と一緒に、まずは「赤」という色から連想する単語を出し合いました。「りんご」「ポスト」「信号」など、簡単な単語から始めて、どんどん増やしていく練習です。

色々なレッスンを行うにつれて、日常会話ならなんとかできるけれど、特にビジネス英語や複雑な会話にはまだ自信がないなと感じました。これからもっと語彙を増やして、どんな場面でも自信を持って話せるようにしたいと思いました。

レッスン終了後、少しBGC観光

授業を終えた後、夕方からBGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)に残り少し散歩をしてみました。
BGCには多くの外資系企業がオフィスを構えているため、外国人のビジネスマンや駐在員の姿も多く見られます。

フィリピンと聞くと、ローカルな市場やトライシクル(バイクタクシー)が走る賑やかな風景を想像する人も多いかもしれません。しかし、BGCはまったく異なり、まるで未来都市のような洗練された雰囲気が広がっていました。

せっかくなので、BGCの中心部にあるハイストリート(High Street)を歩きながら、カフェで一息つくことにしました。ガラス張りのおしゃれなカフェで、コーヒーを片手に今日の授業の復習。異国の空気を感じながら英語に浸る時間は、留学ならではの特別な体験だと感じました。

【3日目】荷物をまとめて学校でレッスン〜帰国

最終日となる3日目。チェックアウトを済ませ、学校で最後のレッスンを受けました。3日間という短期間ながらも、少しずつ英語に慣れてきた実感があります。

先生とも「またフィリピンに来ます!」と英語で会話し、スムーズに話せるようになっている自分に驚きました。

午後、学校を後にし、空港へ向かいました。渋滞が心配でしたが、比較的スムーズに進み、予定より少し早めに到着。「せっかくなら最後にもう一度フィリピンの味を楽しみたい!」と思い、空港内のジョリビー(Jollibee)へ向かいました。
ジョリビーは、フィリピン国内で圧倒的な人気を誇るフィリピン発のファストフードチェーンです。フィリピン人にとっては、日本のマクドナルドやモスバーガーのような存在で、どこへ行ってもジョリビーの赤い看板を見かけるほど店舗数も多いです。
甘めのパスタが私には合いませんでしたがいい経験になりました。笑

語学留学の感想まとめ

3日間の短期語学留学でしたが、非常に密度の濃い時間を過ごすことができました。マンツーマンレッスンの効果は絶大で、日本にいるときよりも英語を話す機会が格段に増えました。

また、授業はもちろん、買い物やレストランでの注文、移動の際の会話など、日常生活でも英語のみの環境になるため、英語を使うことが当たり前になっていきます。言葉がすぐに出てこなくても、とにかく伝えようとすることで、会話の瞬発力が鍛えられるのを実感しました。

もっと英語を話したい」「もう少し長く滞在してみたい」と思うほど、フィリピン留学の魅力を感じた3日間でした。短期間でも確実に英語力を伸ばせると自信を持って言えます。

フィリピン留学のメリット
・費用が比較的安い
・マンツーマンレッスンで効率的に学べる
・フィリピン人の英語は聞き取りやすい

 

フィリピン留学のデメリット
渋滞がひどいので移動時間に注意
日本語環境がないため、最初は戸惑うかも

 

英語を本気で学びたいなら、フィリピン留学はおすすめです。
フィリピン人の英語は聞きやすく、発音もクリアなので、私のような初心者でも安心です。
英語を話せるようになりたいけど、何から始めたらいいかわからない」「短期間で集中的に英語を学びたい」という人には、フィリピン留学はまさに理想的な環境です。次回は、さらに長期間滞在して、もっと深く英語を学びたいと思いました!