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老後の海外移住におすすめの国5選|費用や注意点も解説

海外移住が多い近年、定年後にセカンドライフとして海外移住するシニア世代が増えています。いざ海外移住しようとしたとき「老後に住みやすい国はどこ?」「費用はどのくらいかかる?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、老後の海外移住におすすめの国や、移住に必要な費用などを解説します。海外移住に必要な情報をまとめているので、ぜひ最後まで目を通してください。

海外移住におすすめ!老後でも住みやすい国5選

海外に移住と言っても魅力的な国が多く、「どの国が過ごしやすいのか」「自分たちの理想の生活が送れるか」と考えると、悩んでしまうのではないでしょうか。そこで、老後の海外移住で生活しやすい国を5つご紹介します。

1.マレーシア

マレーシアは日本のような高温多湿な気候とは異なり、カラッとした気候です。年間を通した平均気温は21℃〜32℃なので寒暖差が苦手な方でも安心して暮らせます。治安も良く、ゆっくりとした穏やかな生活をしたい人におすすめです。

また、リゾートアイランドとして注目されるペナン島は歴史的なコロニアル建造物や賑やかな屋台街、美しいビーチや手つかずの自然が豊富で多くの旅行者に人気があります。なお、物価も安く、生活コストを抑えることが可能です。

また、マイ・セカンドホーム・プログラム(MM2H)を活用すれば、最長10年間の長期滞在も可能です。公用語はマレー語ですが、マレーシアは多民族国家であり、英語が広く使われているため、コミュニケーションも比較的スムーズです。

2.ヨーロッパ各国

ヨーロッパは他国に比べて税金が高額ですが、その分医療費が無料など社会保障が非常に充実した国が多くあります。そのため、老後の医療費が心配な方におすすめです。

また、地震プレートから離れているため日本に比べて地震が少なく、自然災害のリスクが低いのも特徴の一つ。気候も夏は涼しい地域が多く25℃を超える日が少ないため、一般家庭にエアコンがないことも珍しくありません。

フィットネスクラブやゴルフ場、カフェが充実しており、老後も様々なアクティビティが楽しめます。歴史的建造物が多く、映画のような美しい街並みや自然豊かな公園も豊富にあるので、のんびりとした生活を楽しみたい方にぴったりです。

3.ハワイ

リゾート地として人気のハワイは、日本人の移住先としても人気があります。年間を通して22℃から26℃と温暖な気候で、梅雨がなく雨も少ないため過ごしやすいのが特徴です。

また、台風が少なく日本よりも自然災害のリスクが低いので安心して過ごせます。ビーチでのレジャーやスポーツ、ショッピングの環境が充実していて、老後もアクティブに過ごしたい方におすすめです。

一番の魅力は日本語が通じやすく、困ったことが合っても意思疎通が図りやすい点です。病院でも日本語対応が可能な場所が多くあります。ただし、観光地として発展しているため物価はやや高め。移住の際は余裕のある費用が必要です。

4.タイ

タイの魅力は比較的日本に近い生活が送れる点です。米料理や米麺、鶏肉料理が多く、日本人にも馴染みやすい食文化のため、海外食が心配な方におすすめ。比較的物価が安く日本食材も購入できますが、価格は日本の約二倍ほどです。

また、タイでは外食文化が根付いているため、キッチンがない物件も少なくありません。現地のフードコートでは日本円で500円あれば満足できる量を食べられるので、外食で済ませるのが一般的です。

気候は一年中温暖で、平均気温は29℃と少し高め。湿度が高く特に5月から6月は暑さが厳しいため、苦手な方は注意が必要です。

5.フィリピン

フィリピンは日本との時差が1時間、フライト時間も約4時間と短いため、移住後も日本に定期的に帰りたい方におすすめです。自然が豊かで、山と海の両方を楽しめる環境も魅力。気候は年間を通して25度から30度と温暖で過ごしやすいですが、地域によっては蒸し暑いので、暑さが苦手な方は注意が必要です。

フィリピンの魅力として、物価の安さが挙げられます。食費や家賃、光熱費などの生活費は日本に比べて格段に安く、日本と同じ生活費でも経済的にゆとりを持って暮らせます。また、日本からの移住者が多い点も安心できるでしょう。

英語が広く使われており、各国からの移住者も多いため、日常的な英語を話せれば生活に問題ありません。ただし衛生面が整っていない地域もあるので、居住エリア選定には注意が必要です。

老後に海外移住するメリット3選

老後の海外移住は物価の安さや過ごしやすい気候、新しい国での刺激の多い日々など様々なメリットがあります。それぞれチェックしていきましょう。

1.年金だけでも余裕のある生活を送れる

定年後、年金収入や貯金での生活費のやりくりに不安を感じている方は、日本より物価の安い国に移住することで余裕のある暮らしができる可能性高くなります。

例えば、物価の安いフィリピンだと家賃はコンドミニアムが約6万円、光熱費も4000円ほど。高級スパも日本の半額程度なので、日常生活はもちろん、リラックスタイムなど満喫しても年金収入のみで充分な生活を過ごせます。

2.住みやすい気候の国に移住できる

気温の変化が多い日本では寒暖差で体調を崩しやすいこともあります。海外移住すれば自分の過ごしやすい国を選べるので、大きな魅力と言えるでしょう。

高温多湿や低温での寒さなど、気温の変化は体調への影響だけではなく、外的ストレスで気持ちにも影響を受けやすくなります。寒暖差がなく穏やかな気候の国に移住することで、心身ともに健康に過ごすことができます。

3.定年退職後のセカンドライフの充実さに繋がる

育児や仕事で頑張った生活から卒業し第二の人生が始まるタイミングでの海外移住は、セカンドライフの充実さに大きく繋がります。

知らない土地での新たな生活は不安なことも少なくありませんが、新しい生活環境や人間関係はとても新鮮なものです。新しいことへのチャレンジや沢山の国の人との交流は、日本では味わえない充実感を得られます。

老後に海外移住のデメリット3選

メリットが多い海外移住ですが、なデメリットもあります。デメリットをしっかり理解した上で、海外移住の準備を進めていきましょう。

1.日常生活の利便性が低下する場合がある

日本は公共交通機関が整備されていて外出が簡単ですが、移住先によっては交通整備がされていないため、移動が不便に感じるかもしれません。

海外では24時間営業のコンビニやスーパー、薬局も多くはなく、ほしいものがすぐ手に入らないことがあります。販売されている商品も最高品質とは限らないため、工夫や妥協をすることが多くなる可能性があります。食事も必ずしも口に合うとは限らないため、注意が必要です。

また、移住した当初は物価が安くても長く生活していく中で物価が上昇する可能性あります。日本より安く生活できるとしても、移住する際は余裕のもった資金計画が大事です。

2.日本と比べて医療水準が低い場合がある

日本の医療基準は世界的に見て非常に高いですが、海外では医療が発達していない国も目立ちます。また、日本のような国民保険がないので医療費が高額になるケースもあります。

言語が違うため日本のように医療関係者としっかりとした意思疎通がとれないことも考慮しておきましょう。海外での医療保険制度や、移住先の病院がどういったところか事前にチェックすることが大事です。

3.言語の壁に悩まされる

日本人の観光客や移住者が多いエリアでは日本語もある程度使えますが、基本的には今まで使っていた日本語が通じないことがほとんどです。

特に移住してしばらくは買い物など些細なことで現地の人に助けを求める場面が多くなります。現地の母国語はもちろん、最低限の英語を話せるようにしておくと便利です。

海外移住に必要な費用の目安

日本国内での引越と違い、海外移住は費用も大きくかかります。移住後の費用も重要ですが、海外移住の初期費用もしっかり確認しておくことが重要です。なお、移住の初期費用は先進国で約100万、物価の安い国だと約30万から50万円ほどです。

移住する国によって異なりますが、フィリピンを例に費用の目安をご紹介します。

移住先の下見費用

移住したい国が決まったら、まずは下見のための渡航が必要です。下見しないで移住すると、想像や理想とのギャップで失敗してしまう場合があります。

短期的な旅行ではなく、ロングステイして気候や暮らしやすさを体験するのがおすすめです。

一人あたりの飛行機代は格安航空なら往復4万ほど、それ以外なら6万前後。比較的安く宿泊できる家族向けのコンドミニアムだと、宿泊費は1ヶ月で10万円ほどです。

物件購入費用

フィリピンでは外国人の土地の購入が許可されておらず、また一軒家の賃貸もほとんどありません。そのためフィリピンに移住する場合は、コンドミニアムやマンションなどの賃貸契約が一般的です。

家賃相場は地域によってことなりますが、家族向けのコンドミニアムなら10万円程度と日本より安い家賃で住めます。

ビザの取得費用

フィリピンで取得できるビザはいくつかありますが、老後の海外移住におすすめなのは、リタイアメントビザ(SRRV)。50歳以上の年金受給者が対象で、滞在期間の制限がなくフィリピン内外を自由に出入りできるのが大きなメリットです。

費用は申請者本人の申請手数料がおよそ20万円、追加家族は5万円ほど。年間更新料は家族全体を含めおよそ6万円です。

引越費用

日本から海外への荷物の輸送は、輸送方法と量によって大きく異なります。できるだけ安く費用を抑え、かつ現地ですぐ荷物の中身を利用したい場合は、飛行機で出国の際に手荷物として持ち込むと便利です。

預け手荷物や持ち込み手荷物の重量や個数以内なら、飛行機代だけで引越荷物を運べます。

海外移住するときの注意点

海外では日本とは異なることが多くあります。老後の海外移住で特に注意することをしっかりチェックしましょう。

海外での年金受給手続きをする

日本で加入・受給していた年金は、手続きをすることで海外でも受給できます。受給が開始されていない方は開始年齢の65歳になったら忘れずに年金請求を行ってください。

参考:日本年金機構

日本の健康保険は利用できないことを理解する

日本で加入している国民健康保険は海外では利用できません。また、海外では日本のような社会保険制度がなく、医療費も高額な場合がほとんどです。

通常、移住先の国で医療保険に任意加入する必要があるので、移住先を選ぶ際にはその国の医療保険についてしっかりチェックすることがおすすめです。

ビザの取得がスムーズにいかない場合がある

ビザの種類は国によって様々ですが、基本的には貯蓄証明や収入証明が必要です。また、滞在期間も異なります。

希望のビザがあっても、一定の収入や貯蓄がないと取得できないので、事前に条件や滞在期間を確認してください。

まとめ

老後の海外移住は、日本より過ごしやすい環境で生活を楽しめるのが魅力です。生活スタイルに合った地域を選べば、定年後の第二の人生を充実させられるでしょう。

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