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フィリピン含む5カ国のリタイアメントビザを比較|取得条件や内容を解説

海外移住を叶えるリタイアメントビザ。国によってビザの内容や取得条件が異なるため、どれが自分に適しているか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、海外移住先として人気を集める東南アジア5カ国の、リタイアメントビザの内容と取得条件を徹底比較します。取得しやすいビザや取得の際の注意点も解説するので、海外への長期滞在を検討している人はぜひ最後まで読んでください。

リタイアメントビザとは?

リタイアメントビザは、退職者を中心とした人が特定の国に移住して生活するためのビザを指します。年齢や収入、健康状態など特定の条件を満たすことで、長期滞在や永住の権利を得られるシステムです。

国や地域によってビザの内容や取得条件が異なるため、それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合ったビザを選ぶことが重要です。

海外移住でおすすめの国とビザの取得条件

海外移住先として人気を集める東南アジア5カ国と、ビザの取得条件を紹介します。各国の条件の概要は下記の通りです。

年齢制限費用滞在期間
フィリピン50歳以上約220万円〜永住可能
マレーシア30歳以上約1100万円〜最長10年間
タイ50歳以上約330万〜3ヶ月〜20年
※ビザの種類による
インドネシア55歳以上約520万円〜最長5年間
カンボジア18歳以上約750万円〜最長10年間

※ビザの取得条件は頻繁に変更されるため、取得の際は最新情報を確認してください。

フィリピン

フィリピンのリタイアメントビザは「SRRV(Special Resident Retiree’s Visa )」といい、条件の異なる5種類が発行されています。フィリピンのリタイアメントビザは他国と比べ安く取得できるうえ、永住の権利が得られるのが大きな魅力です。

50歳以上から取得でき、犯罪歴がないことや医療検査で問題がないことを前提に、必要な経済条件を満たせる場合に発行されます。

種類条件備考
SRRV Smile2万ドル(約300万円)をPRAが指定した銀行口座に入金
SRRV Classic
年金受給者は1万ドル、非年金受給者は2万ドル(約300万円)をPRAが指定した銀行口座に入金
預託金を不動産投資に使用可能
SRRV Human Touch月1万5千ドル(約220万円)の年金を受け取っているうえで、1万ドルをPRAが指定した銀行口座に入金一貫した医療補助を必要とする人向け
SRRV Courtesy1,500ドル(約22万円)をPRAが指定した銀行口座に入金元フィリピン国籍で、フィリピン外務省(DFA)が認める国際機関の退職者向け
SRRV Expanded Courtesy1,500ドル(約22万円)をPRAが指定した銀行口座に入金フィリピン政府の軍事協定を締結している国の退役軍人向け

フィリピンのリタイアメントビザは取得費用が安く、他国のビザより取りやすいのが特徴です。また、国によっては滞在期間が定められていますが、フィリピンの場合は永住の権利が得られるのが魅力。長期的な海外移住を検討している人におすすめです。

マレーシア

マレーシアのリタイアメントビザは「MM2H(Malaysia My 2nd Home)」といい、最長10年間滞在できます。MM2Hの取得に年齢制限はなく、費用面での条件を満たすことがもっとも重要です。

申請は2段階に分かれており、仮承認までに2〜3ヶ月かかります。取得までにある程度時間がかかる点に注意しましょう。

50歳未満の場合50万リンギット(約1600万円)以上の財産証明(仮承認後に現地金融機関に30万リンギット(約950万円)定期預金が必要)
月1万リンギット(約30万円)以上の収入証明
50歳以上の場合35万リンギット(約1100万円)以上の財産証明(仮承認後にこのうち15万リンギットを現地金融機関に定期預金もしくは、毎月1万RM(約30万円)以上の年金受領証明)
月1万リンギット(約30万円)以上の収入証明または年金証明

タイ

タイのリタイアメントビザは「ノンイミグラントO」といい、これ以外にも「タイランドエリート」という投資方長期ビザが人気を集めています。

50歳以上から取得でき、犯罪歴がないことやタイ国内での労働を目的としないことを前提に、必要な経済条件を満たせる場合に発行されます。

種類条件滞在期間
ノンイミグラントO以下のいずれかを満たす
①80万バーツ(約330万)を90日以上預金
②月6万5千バーツ(約27万)以上の年金受給(60歳以上のみ)
③預金と年金の年間受給額が合わせて80万バーツ(約330万)以上ある(60歳以上のみ)
3ヶ月
タイランドエリートゴールド:入会金90万バーツ(約370万円)、滞在期間5年
プラチナム:入会金150万バーツ(約620万円)、滞在期間10年
ダイアモンド:入会金250万バーツ(約1,000万円)、滞在期間15年
リザーブ:入会金500万バーツ(約2,200万円)、滞在期間20年(追加料金で5年毎の延長も可能)※年間100名以下の招待のみ
5〜20年
※延長可

インドネシア

インドネシアのリタイアメントビザは、他国よりも取得が難しいのが現状です。また、ビザによる滞在期間は1年のみで延長は5回のため、実質5年間のビザとなります。

おもな取得条件

  • 満55歳以上
  • 月1,500ドル(約22万円)以上の支払い能力がある
  • 35,000ドル以上の居住施設の購入もしくは月500ドル以上の賃貸
  • 現地でインドネシア人を雇用
  • インドネシア政府より認可を受けたエージェントが身元引受保証人になる

カンボジア

カンボジアのリタイアメントビザは「CM2H(Cambodia My 2nd Home)」といい、条件を満たすことで最長10年間の滞在期間が与えられます。5年後にはカンボジア国籍を取得できるため、実質的には永住が可能です。

おもな取得条件

  • 18歳以上
  • 犯罪歴がない
  • 政府が承認した不動産へ5万ドル(約750万円)以上投資
  • 5万ドル(約750万円)のメンバーシップへの加入

まとめ

リタイアメントビザを取得すれば、海外への長期滞在や永住を叶えられます。国によってビザの内容や取得条件が異なり、なかでもフィリピンのSRRVは取得費用が安く永住権が得られる点からおすすめのビザです。

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