フィリピン

フィリピン移住で後悔・失敗を避けるためには?注意点と対策を解説

海外移住先として人気を集めるフィリピン。ネットで調べるとフィリピン移住の魅力が多く紹介されていますが「実際のところどうなの?」「後悔した例を知りたい」と気になっている人が多いのではないでしょうか。

この記事では、フィリピン移住で後悔した例や失敗したと感じた例を紹介します。失敗を避けるために事前に知っておきたいポイントも解説するので、この記事を参考に移住のイメージを掴んでください。

なぜ?フィリピン移住が「やめとけ」「後悔する」と言われる理由

フィリピンは「物価が安い」「一年中温暖で過ごしやすい」「英語が通じる」といったポジティブな魅力がクローズアップされがちです。そのため、南国のリゾート地のような悠々自適な生活をイメージして移住を決断する人が少なくありません。

しかし、インターネットで検索すると「フィリピン移住 やめとけ」「後悔した」といったネガティブな声が見受けられるのも事実です。その最大の理由は、「移住前の理想」と「移住後の現実」の大きなギャップにあります。

数日間の旅行で滞在するのと、実際に生活の拠点として長く住むのとでは、見えてくる景色がまったく異なります。

  • 文化や習慣の違いによる人間関係のストレス

  • インフラ(交通・電気・通信など)の未発達による不便さ

  • 日本とは異なる治安や衛生環境への不安

これらを事前に深く理解せず、「なんとかなるだろう」と準備不足のまま移住してしまうと、現地での生活に疲弊し、結果的に後悔に繋がってしまいます。

裏を返せば、「どのような場面で失敗しやすいのか」を事前に知っておくことで、ほとんどのトラブルやストレスは回避・対策が可能です。ネガティブな側面から目を背けず、リアルな現実を知ることこそが、移住を成功させるための第一歩となります。

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フィリピン移住で後悔・失敗したと感じた例10選

フィリピン移住で後悔した例や後悔した例や失敗した例を10つ紹介します。移住後に「イメージと違った」と感じないよう、事前に把握しておきましょう。

言葉の壁から知り合いができにくかった

フィリピンでは英語のほかにタガログ語といった別の言語を使う人もいます。基本的には英語でコミュニケーションが取れますが、英語が習得できていない状態だと現地の人々と交流しにくいでしょう。

フィリピンで長く過ごすのであれば、日常会話レベルの英語の習得は必須と言えます。地元の文化に興味を持ち、勉強しておくことが重要です。

また、よりスムーズにコミュニケーションを取ったり、移住者をターゲットとした詐欺被害に遭わないためには他の言語も習得しておくのがおすすめです。

時間に対する感覚が異なりストレスを感じた

フィリピンにおける時間の感覚は“フィリピーノタイム”と言われ、日本と比較してゆったりしています。友人やビジネスパートナーが待ち合わせ時間に来なかったり、お店や公共施設のスタッフに待たされることもあるでしょう。

南国特有のゆっくりとした時間の流れという考え方もできますが、人によっては大きなストレスと感じるものです。この感覚は国民性と言えるので、フィリピンの文化を理解し適応していきましょう。

予定がある際は余裕を持ったスケジュールを組んだり、待ち合わせ時間は早めに伝えておくなど工夫が必要です。

マニラ・セブなど都市部は渋滞がひどく移動しにくかった

マニラやセブといったフィリピンの主要都市では、特に通勤時間を中心に渋滞が発生します。本来20分程の距離に1〜2時間かかる場合もあり、時間のロスに繋がることをストレスと感じる人は注意が必要です。

渋滞を避けたい場合は、おもな活動エリアを中心部から少しずらすなど工夫が必要です。可能な場合は車移動を避けたり、車を使う場合は代替ルートを知っておくのもよいでしょう。

危険な虫や野生動物の被害にあった

フィリピンに生息する虫や動物の中には、危険なものも存在します。身近な例だと蚊が挙げられ、デング熱などにより健康被害を受ける可能性があります。

特に地方では、中心部と比べ虫や動物に接触する機会が増えるため、なるべくリスクを避けたい場合は移住エリアの選定に注意してください。代表的な危険生物を把握し、虫であれば虫除けができるような対策グッズを用意しておくのもよいでしょう。

油っぽい・甘い料理が多く食事が合わなかった

フィリピンの料理には揚げ物やスイーツが多く、日本での食習慣に慣れている人にとっては適応しにくい場合があります。また、日本と比べると衛生環境が悪く、食事の際は水や生ものに注意してください。

移住前に現地の食文化について知っておき、機会があれば現地のレストランや食堂に行っておくとイメージに差異が出にくいでしょう。また、自炊を中心として健康的な食事を摂るのもおすすめです。

一方で油っぽい・甘い料理が好きな場合は、カロリーの摂りすぎにつながる可能性があります。

四季がなく暑い気候が続き適応できなかった

フィリピンは四季がなく、一年中暑い気候が続く地域です。四季の変化に慣れている日本人にっとては、気候の適応が難しいと感じることもあるでしょう。

年平均気温は26~27℃と半袖で過ごせる日が多く、3月~5月がもっとも暑くなります。12月~2月は比較的過ごしやすいやすいですが、暑さが苦手な人は注意してください。

フィリピンは島が多く地域によって気候が異なるため、事前に移住先の気候を知っておきましょう。

参考:厚生労働省検疫所FORTH

都市部と地方の医療レベルの差が大きかった

フィリピンの都市部と地方の差として挙げられるのが、医療レベルの差です。マニラやセブといった都市部では適切な治療が受けられますが、地方では医師の不足や衛生面の悪さから医療レベルに不満を感じる場合があります。

なるべく安心して過ごしたい場合は、事前に移住先のエリアの医療機関や緊急時に対応してもらえる医療機関を把握しておくことが大切です。

ただし、病院や薬局の費用が一定ではなく、医療費が高額になる可能性があることは覚えておきましょう。

詐欺に遭ったり金品を要求された

フィリピンでは、観光客や外国人移住者が詐欺のターゲットとして狙われやすい傾向にあります。タクシーや病院で高額な料金を要求されたり、知り合いや交際相手からお金の貸し借りを持ちかけたりする例が代表的です。

金銭が絡む場合は警戒心を忘れず、例え知り合いであっても安易にお金を貸したり金品を贈ったりしないことが重要です。

日本に比べると治安が悪く危険を感じた

フィリピンの犯罪率は日本と比べると高く、2022年時点で強盗は日本の約4倍、殺人は約6倍*という数値が出ています。特に観光地や都市部で目立つのは、日本人を含む外国人を狙ったスリやひったくりといったトラブルです。

しかし、治安の良し悪しはエリアによります。本当に近寄っていないエリアに対しては渡航中止の指定が出されているので、それらも踏まえて移住予定エリアの治安をよく確認してください。

信頼できる現地の人や現地のリアルな情報を持つ人に相談するのもおすすめです。

*参考:外務省海外安全ホームページ

フィリピン移住で後悔・失敗しないための対策4選

フィリピン移住で後悔・失敗した例に対する解決先を紹介します。移住後にギャップを感じないために、以下の4つの対策をしておくのがおすすめです。

1. フィリピンの文化を理解し適応する

日本とは異なる文化や習慣に対して、「なぜ日本のようにできないのか」と不満を持つのではなく、「郷に入っては郷に従う」姿勢を持つことが最も重要です。 フィリピーノタイムのような時間感覚の違いや、家族を何よりも大切にする国民性などを事前に理解しておきましょう。現地の人々の価値観を尊重し、大らかな気持ちで受け入れる適応力を持つことが、ストレスのない生活の基本となります。

2. 日常会話レベルの英語・タガログ語を学ぶ

言葉の壁は、生活の不便さだけでなく、孤立感や詐欺などのトラブルに巻き込まれるリスクも高めます。 最低限、日常会話レベルの英語は移住前に習得しておくことを強くおすすめします。さらに、市場での買い物やローカルな場所でのコミュニケーションに備えて、挨拶や簡単な数字など、基本的なタガログ語(または移住先の地域言語)を覚えておくと、現地の人々との距離がグッと縮まり、生活がよりスムーズになります。

3. 現地のコミュニティと積極的に繋がる

移住直後は右も左も分からない状態になるため、情報交換ができる繋がりを持つことが安心に直結します。 日本人コミュニティに参加して先人たちのリアルな体験談や有益な生活情報を得るのも良いですし、地元のイベントや趣味の集まりに参加してフィリピン人の知人を作るのも効果的です。信頼できる相談相手を持つことで、トラブルを未然に防ぎ、困ったときに助け合える環境を構築できます。

4. 地域ごとの特徴や治安を事前に調査する

フィリピンは数多くの島からなる国であり、エリアによって気候、治安、インフラの整備状況が大きく異なります。 「マニラ」「セブ」といった大きな括りだけでなく、「BGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)」や「マカティ」のような具体的なエリア単位で、治安情報や医療機関へのアクセス、スーパーの有無などを徹底的に調べましょう。できれば移住を決める前に、短期滞在(お試し移住)をして現地の空気感やインフラの状況を実際に確かめてみるのがベストな対策です。

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【目的別】移住を成功させるためのポイント

フィリピン移住の目的は人それぞれです。目的に応じて「何を最優先すべきか」を明確にしておくことが、失敗を防ぐ鍵となります。ここでは代表的な2つのケースを見ていきましょう。

老後の移住:医療と資金のゆとりが鍵

リタイア後のゆったりとした生活を求めて移住する場合、最も重視すべきは「医療環境」と「資金計画」です。 年齢とともに健康リスクは高まるため、万が一の事態に備えて、日本語対応可能なスタッフが常駐する大病院へスムーズにアクセスできるエリアを選ぶことが必須となります。

また、フィリピンは経済成長に伴い、物価が年々上昇傾向にあります。「年金だけで安く暮らせる」という過去のイメージのまま渡航すると、資金ショートを起こす危険性があります。予期せぬ医療費や一時帰国の費用なども考慮し、ギリギリの予算ではなく、ゆとりのある資金計画を立てておきましょう。

ビジネス・投資:エリア選定と情報収集が命

ノマドワーカーや起業、または不動産投資を視野に入れて移住する場合は、インフラの安定性とエリア選定が成功を大きく左右します。 仕事をする上で、停電の頻度やインターネット回線の速度は生命線です。そのため、家賃の安さだけで地方や郊外を選ぶのではなく、BGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)やマカティのような、インフラが整備されたビジネス中心地を拠点にするのが鉄則です。

また、将来的に物件を貸し出したり売却したりする投資目線を持つのであれば、現地のリアルな開発情報や、資産価値の落ちにくい優良物件を見極めるための情報収集が欠かせません。

失敗を避ける最大の鍵は「安心できる住環境」

ここまで多くの失敗例を紹介してきましたが、「治安の不安」「停電やネット環境の悪さ」「危険な虫の被害」などの問題を見て、「やっぱりフィリピン移住はハードルが高いかも…」と不安に感じた方もいるかもしれません。

しかし、実はこれらのストレスやトラブルの多くは、「適切な住環境(優良なコンドミニアム)を選ぶこと」で大半を解決・回避することができます。

  • インフラ対策: 一定水準以上のコンドミニアムには「自家発電機」や「予備の貯水タンク」が備わっているため、街が停電や断水になっても室内では通常通り生活できることがほとんどです。

  • 治安・安全対策: 24時間体制の警備員(セキュリティガード)や防犯カメラが完備されており、部外者は簡単に入れません。また、高層階の部屋を選べば、デング熱の原因となる蚊などの害虫被害も大幅に軽減できます。

  • 利便性・渋滞対策: BGCやマカティといった都市部の中心エリアを選べば、徒歩圏内に設備の整った大型病院や日系スーパーが揃っており、深刻な渋滞ストレスとも無縁の生活が送れます。

つまり、フィリピン移住を後悔のないものにするためには、「どこに住むか(エリア)」と「どんな物件を選ぶか」が最も重要な鍵となります。ご自身が安心・快適に暮らすための基盤となるのはもちろん、将来的に賃貸に出して家賃収入を得ることを視野に入れれば、賢い資産運用の手段にもなります。

まとめ

フィリピンは移住先として魅力的な点もある一方でリスクも存在します。移住後にギャップを感じないためには、事前に現地の文化や国民性を知っておきましょう。

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API Gateway株式会社 代表取締役/CFP®認定者
永田 智睦
フィリピン不動産に特化して10年、物件契約数700件以上・現地管理120件超の実績。著書に『人生の選択肢を増やす資産スイッチ』『脱・高収入貧乏』など。お客様のライフプラン全体を見据えた資産形成のパートナーとして伴走します。