これからフィリピンに駐在予定の方や移住を考えている方は、
どの地域に住むのが良いか迷うのではないでしょうか。
そこで今回は、フィリピンの人気エリアとその家賃相場をご紹介します。
フィリピンに住むなら、コンドミニアムがおすすめです。
コンドミニアムは、日本のタワーマンションのような物件です。広くて綺麗なうえ、家具家電も揃っているので引っ越しの荷物が少なくて済みます。
また、治安も面でも入り口に24時間体制で警備員が常駐しており、定期的に見回りもしているため安心して暮らすことが出来ますよ。
設備や部屋の状態も良く、セキュリティ対策もしっかりしているので
日本からの移住者のほとんどがコンドミニアムを選んでいます。
目次
フィリピンのコンドミニアム賃貸人気エリア
マカティ
マカティは、マニラの南東にあり首都圏に属する都市です。
数多くの企業が集まっており、フィリピンのビジネス首都でもあります。
高級ホテルやショッピングモール、
飲食スポットも豊富にありフィリピンの富裕層や旅行者に人気のエリアです。
食事や買い物、映画・ボーリング・カラオケ等のレジャー、
その他の用事まで全てがマカティで完結するため、便利で住みやすい街となっています。
そのため、日本人が仕事でフィリピンに駐在する場合、
ほとんどの人がマカティを選ぶケースが多いです。
また、外国人誘致のために治安を良くしていることもあり、他のエリアよりも安心して住むことができます。
BGC
ボニファシオ・グローバルシティ(Bonifacio Global City)は、
フィリピン軍駐屯地を再開発して作られたエリアです。
欧米系の駐在員家族や地元の富裕層をターゲットにした近未来都市として開発され、
ハイクラスホテルの開業やフィリピン証券取引所の移転などもあり、成長が期待されています。
街は景観を維持するため、教育・官庁ゾーンと商業ゾーンが区画分けされています。
フィリピンでは、ジプニーという現地の人の交通手段として
よく使われる乗り合いバスが多く走っていますが、
この区画内ではジプニーが入ることができないため、空気も綺麗です。
電線はすべて地下に埋められており、地下には巨大な貯水槽もあるため、洪水被害の心配がないのも嬉しいですね。
オルティガス
オルティガスはBGC・マカティと同じメトロマニラの3大都市の1つです。
戦後、コールセンターなどの事業を有する外資系企業の多くがオフィスを構えるようになりました。
アジア開発銀行、サンミゲル本社、チャンネル5など有名な企業や銀行などさまざまな企業がこのエリアにあります。
コールセンター事業が24時間稼働していることもあり、眠らない町として常にパワーに溢れています。
24時間営業のコンビニや多国籍レストランもあり、日本に近い暮らしができます。主要都市のなかでも、マカティやBGCに比べ物価が安いことが特徴です。
ケソンシティー
ケソンシティーは、マニラ首都圏で全体の面積約4分の1を占めている大きな市です。
人口もメトロマニラで最も多く、名門フィリピン大学やアテネオ大学といったキャンパスエリアがあります。
学校などが多く周辺は安全性が高いことで有名なため、中流層から富裕層までのさまざまな人々が住んでいます。
比較的新しく開発されたエリアで、交通整備が整っており交通渋滞が少ないことも魅力です。
自然を多く残した開発を進めており、マカティやBGCに比べ自然豊かで落ち着いた雰囲気の住宅街として人気が高いエリアとなっています。
人気エリアのコンドミニアム家賃相場
マニラ主要エリア
マニラの主要都市である3か所の家賃相場(1BRあたり)は、
マカティ・オルティガスのコンドミニアムで25,000ペソ程度(日本円 約55,000円前後)
BGCのコンドミニアムで75,000ペソ程度(日本円 約167,000円前後)です。
企業や商業施設が集中しているビジネス街とあって、エリアによっては価格が上がりますが、その分街が綺麗で安全なので初めての海外暮らしであれば安心して住むことができます。
開発段階のエリア
開発段階であるケソンシティーの家賃相場(1BRあたり)は、
20,000ペソ(日本円 約45,000円前後)と主要都市に比べるとリーズナブルに暮らせます。
ケソンシティーは、中心地に「ケソンメモリアルサークル」という広々とした自然溢れる公園があるなど、主要都市よりもゆったりとした空間で生活できることが魅力です。
コンドミニアムの賃貸を選ぶときの注意点
コンドミニアムの選定基準
コンドミニアムを選ぶ際は、職場からの自宅までの距離や近くにスーパーがあるかどうかなど利便性を考慮することが大切です。
フィリピンは日本よりも、渋滞が多いため職場へのアクセスが悪いと大きなストレスになりかねません。
また、物件を決める際は詐欺などのトラブルを避けるため信用できるディベロッパーの物件かどうかも重要です。
大手ディベロッパー会社であれば、ホームページで実績なども公開しているので事前に見極めて決めるようにしましょう。
不動産会社に依頼する場合
不動産会社へ依頼をする場合、その会社で取り扱っている物件のみの提案になります。
物件の数は限られますが、賃貸仲介の許可なく仕事をしているエージェントもいるため不動産会社へ直接依頼する方が信頼できます。
エージェントに依頼する場合
エージェントに依頼する場合、さまざまなコネクションがあるため物件選びの幅は大きく広がります。
色々な物件を比較して決めたいときは、エージェントへ依頼することがオススメです。
しかし、賃貸仲介の許可を得ていないエージェントが仕事をしている場合もあるので、依頼の前に許可を得ているか確認するようにしましょう。
オーナーが日本人だと安心
オーナーが日本人の場合、家具や家電などに何かトラブルが起きても安心です。
フィリピンでは文化の違いもあり、トラブルが起こっても日本のように迅速に対応してもらえるケースは少なく、時間が掛かってしまうことがあります。
しかし、日本人オーナーであればコミュニケーションもスムーズに取れるのでしっかり対応してもらえます。
まとめ
今回は、フィリピンコンドミニアムの賃貸でおすすめのエリアと家賃の相場をご紹介しました。
アクセスの良さや利便性を重視する方には、マカティ・BGC・オルティガスなどの主要都市がオススメです。
家賃相場は、20,000~75,000ペソ程度とエリアによっては少し高めですが商業施設が揃っていて、便利で住みやすい街として人気ですよ。
都会よりも自然を感じたい良い方には、ケソンシティーが最適です。
家賃相場は、20,000ペソ程度で主要都市よりもリーズナブルな価格で住むことが出来ます。
自然や公園がたくさんあるので、落ち着いた場所で自然をたっぷり感じられますよ。
コンドミニアムを選ぶ際は、アクセスの良さや利便性を考慮して、
不動産会社または賃貸仲介の許可を得ているエージェントに依頼するようにしましょう。
今回ご紹介した地域は、どこも開発が進んでおり治安も良いので安心して暮らすことができます。
ぜひ、コンドミニアムを選ぶ際の参考にしてみてください。
»フィリピンコンドミニアムの生活は快適? -暮らしを徹底解説-
コラムリストご紹介
中矢健太朗(なかや けんたろう)/フィリピン財閥系不動産会社 DMCI HOMES ジャパンデスク担当
■1989年5月5日生まれ。兵庫県神戸市出身。
■新卒で関西の地銀に入行。大手不動産管理会社に転職後、2019年フィリピンのマニラに移住し、フィピリン最大手の財閥系企業「DMCI HOMES」に就職。マニラに居住しリアルタイムで現地の情報をお届けすると共に、物件の販売、物件見学ツアー、引渡しや賃貸物件の管理等も隈なくサポートしており、日本人オーナーからの信頼も厚い。
