セブ島のコンドミニアム相場は、移住や不動産投資を検討している方にとって重要な情報です。しかし、「購入価格や賃料の目安がわからない」「どのエリアを選ぶべきか迷う」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、最新の価格相場をエリア別・目的別にわかりやすく解説し、注意点も含めて網羅的にご紹介します。セブで失敗しない物件選びのために、現地のリアルな価格感を把握したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
セブ島の基本情報と不動産投資・移住先としての魅力
セブ島はフィリピン中部に位置するリゾート地で、美しい海と温暖な気候に恵まれています。マニラに次ぐ都市として、観光・経済・教育の中心地でもあり、空港や商業施設、医療機関など生活インフラが充実しています。
不動産市場では外資による開発が進み、特にITパーク周辺では外国人や若い中間層向けの高層コンドミニアムが増加中です。利回りを狙った長期投資の対象としても注目されており、購入を検討する人が増えています。
また、移住先としても人気が高まっており、英語環境や親日的な国民性、生活コストの安さから、シニア層や家族での滞在にも適した地域となっています。
【購入】セブのコンドミニアムの価格相場
セブ島ではコンドミニアムの価格帯に幅があり、部屋の広さや立地、新築か中古かによって大きく異なります。
ここでは、代表的な価格の目安を紹介します。最新の価格動向は不動産サイトなどで定期的な確認が必要です。
部屋タイプ別の購入価格の目安
セブ島のコンドミニアムは、間取りやエリアによって価格帯が明確に分かれています。以下は一般的な目安で、立地の良い物件や高級物件となるとさらに金額が上がります。
タイプ | 購入価格の目安 |
スタジオタイプ | 300万〜600万円 |
1ベッドルーム | 600万〜1,000万円 |
2ベッドルーム | 1,000万〜1,500万円 |
中心エリアのITパークやビジネスパーク周辺では、平米単価が約16万〜30万円と高めです。
一方、郊外では15万円以下の物件も多く見られます。こうした価格の差は立地や築年数、管理状況などにも左右されます。
新築と中古の価格差
セブ島の新築コンドミニアムは、高級感のある外観や最新の設備が評価されており、同じ広さの中古物件より1〜3割ほど高い価格帯で販売される傾向があります。
以下は、ITパークエリアにおける1ベッドルームの参考価格です。
物件タイプ | 参考価格帯 | 備考 |
新築物件 | 約900万以上 | 最新設備・資産価値の下落が緩やか |
中古物件(築10年以上) | 約600万〜900万円 | 家具付きが多く、交渉余地あり |
中古物件は初期費用を抑えたい人に向いていますが、築年数や管理状態、修繕費用の有無も検討材料となります。新築は価格は高めでも長期的な資産安定性が期待できる一方、中古はタイミングや交渉次第で割安に購入できるケースもあります。
プレビルド物件の価格相場と特徴
プレビルド物件(完成前販売)は、セブで一般的な購入形態で、完成後よりも安く購入できるのが特徴です。
ただし、プレビルド物件には完成までのリスクが伴います。デベロッパーの信頼性や建設進捗を慎重に確認する必要があり、購入前には信頼できる仲介業者や法的なサポートを受けることがおすすめです。
また、賃貸を検討する場合も、広さや設備、契約期間によって家賃相場が大きく異なるため、事前に月額費用の目安を把握しておくことが重要です。
【賃貸】セブのコンドミニアムの賃料相場
セブ島のコンドミニアム賃料は、部屋の広さや設備の有無、賃貸期間によって大きく異なります。物件を選ぶうえでは、想定される月額費用の目安を把握しておくことが重要です。
部屋タイプ別の賃料目安
セブ島のコンドミニアム賃料は、間取りや立地、設備によって大きく異なります。以下は月額賃料の目安です。
タイプ | 月額賃料の目安 | 備考 |
スタジオタイプ | 約4万〜8万円 | 築浅・中心部では8万円以上になる場合も |
1ベッドルーム | 約6.5万〜13万円 | 高級物件では15万円以上になる場合も |
2ベッドルーム | 約13万〜21万円 | 立地や築年数により幅がある |
中心地の高級コンドミニアムは特に家賃が高めに設定されており、外国人駐在員向け物件では1ベッドルームでも月15万円を超えることがあります。一方、郊外や築年数の古い物件では、同じ広さでも安く借りられるケースもあります。
家具付き・家具なしの賃料の違い
セブのコンドミニアムには、家具付きと家具なしの2種類があります。家具付き物件は基本的な生活用品が備え付けられており、すぐに生活を始められるのが魅力です。
タイプ | 賃料の目安(1ベッド) | 特徴 |
家具付き | 約9万円〜 | ベッド、冷蔵庫など完備。すぐ入居可能。短期滞在向き。 |
家具なし | 約6.5万円〜 | 自分で家具を用意する。長期滞在者に人気。コストを抑えやすい。 |
一般的に家具付きの方が賃料が高くなります。短期滞在や外国人には家具付きが便利ですが、長期で住む場合や自分の好みに合わせて整えたい場合は、家具なしの方が費用を抑えやすくなります。
【エリア別】コンドミニアムの価格相場
セブ島では、エリアによってコンドミニアムの価格に大きな差があります。
利便性や将来性の観点から人気の地域を3つに分類し、それぞれの価格相場と特徴を解説します。
セブシティ中心部
セブシティ中心部は、行政・商業・教育機関が集まるエリアで、生活利便性が高く、移住者や富裕層に人気があります。大型ショッピングモールや医療施設も充実しており、居住にも投資にも適した地域とされています。
タイプ | 購入価格の目安 | 平米単価の目安 |
スタジオタイプ | 約300万〜500万円 | 約18万〜25万円/㎡ |
1ベッドルーム | 約500万〜900万円 | 同上 |
2ベッドルーム | 約900万〜1,500万円 | 同上 |
利便性の高さから賃貸需要も安定しており、投資対象としても有望です。ただし、交通渋滞が頻発するため、通勤や買い物時の移動手段は事前に検討しておくと安心です。
ITパーク周辺
セブITパークは、BPO企業や多国籍企業の拠点が集まるビジネス特区で、若い社会人や外国人駐在員に人気の高いエリアです。周辺には飲食店やスーパーも多く、生活の利便性が高いのが特徴です。
タイプ | 購入価格の目安 |
スタジオタイプ | 約400万〜600万円 |
1ベッドルーム | 約700万〜1,100万円 |
2ベッドルーム | 約1,200万〜1,800万円 |
このエリアは空室率が低く、賃貸利回りも安定しているため、不動産投資先として高い人気を誇ります。物件価格は上昇傾向にあり、長期的な資産運用にも適したエリアといえるでしょう。
マクタン島(リゾートエリア)
マクタン島は、ビーチリゾートや高級ホテルが集まる観光エリアで、外国人旅行者やリタイアメント層に人気があります。国際空港にも近く、アクセス面での利便性が高いのが特徴です。
タイプ | 購入価格の目安 |
スタジオタイプ | 約250万〜450万円 |
1ベッドルーム | 約500万〜800万円 |
2ベッドルーム | 約800万〜1,300万円 |
リゾート開発が進んでおり、将来的な資産価値の上昇も期待されるエリアです。ただし、セブ市内に比べるとインフラや商業施設の充実度はやや劣るため、生活のしやすさは事前に確認しておくと安心です。
物件選びのポイント
セブでコンドミニアムを購入または賃貸する際は、物件そのものの条件だけでなく、周辺環境や将来性も重要な判断材料となります。
ここでは、日本人にとっての住みやすさや、注意すべきポイントについて解説します。
日本人が住みやすい物件の条件とは?
日本人にとって快適に過ごせる物件とは、セキュリティや生活インフラが整い、周辺に日系スーパーや日本食レストラン、医療機関がある環境が理想です。
たとえば、24時間体制の警備、中高層階へのエレベーター、停電時の発電機、ごみ処理設備などが整っているかがポイントになります。Wi-Fiやエアコン、ホットシャワーといった基本設備も重要です。
また、日本人コミュニティのあるエリアや、日本語で対応できる管理会社がついている物件であれば、言語の不安を感じずに安心して生活できます。
管理状態・設備・立地の確認ポイント
物件を選ぶ際は、外観や間取りだけでなく、建物全体の管理状況にも注意が必要です。共用スペースの清掃状況やエレベーターの稼働、管理人の有無などが確認ポイントです。
立地に関しては、通勤・通学の利便性に加え、周辺の治安や騒音、夜間の街灯の有無なども安全性に直結します。現地の雰囲気は昼夜で異なるため、時間帯を変えての確認も有効です。
また、築年数だけでなく、実際の維持状態や修繕履歴を確認することで、将来的なトラブルを防ぐことができます。
避けたほうがよい物件の特徴
価格が安く見える物件でも、注意が必要なケースがあります。施工品質が不明な開発業者や、管理が行き届いていない建物、築年数が極端に古い物件は慎重に検討しましょう。
また、ナイトクラブやバーが密集するエリア、夜間に人通りが少ない場所は、騒音や治安の面で問題が生じることもあります。現地を確認せずにオンラインだけで契約を進めるのもリスクが高くなります。
さらに、契約書類が不透明だったり、管理費の詳細が提示されていない場合も注意しましょう。購入時には信頼できる仲介業者を通じて、必要な確認と調査を行うことが大切です。
購入と賃貸、どちらにするべき?
セブでの住まいや投資を検討する際に「購入すべきか、賃貸にすべきか」と、悩む方もいるのではないでしょうか。目的に応じて、どちらが適しているかを見極めることが大切です。
投資目的の場合は?
セブでのコンドミニアム投資では、利回りと将来性が重要な判断基準となります。中心地では、年間6〜8%の表面利回りが期待できる物件もあり、長期的な資産形成を見込むことができます。
ただし、プレビルド物件には完成までのリスクもあるため、実績のあるデベロッパーを選ぶことが重要です。賃貸需要が安定しているITパークやビジネスパーク周辺は、投資先として特に注目されています。
なお、外国人が購入できるのはコンドミニアムに限られるため、物件選びと同時に将来の売却や相続といった出口戦略も視野に入れて検討することが大切です。
移住・ロングステイの場合は?
長期滞在やリタイア後の移住を検討する場合は、まず賃貸から始めるのがよいでしょう。現地の生活に慣れるまでは、いきなり物件を購入すると後悔するリスクも考えられます。
複数のエリアや物件を比較しながら自分に合った環境を見極めることで、部屋の設備や周囲の住民層など、実際に住んでみないとわからない点も事前に確認できます。
また、移住ビザの取得状況や収入証明といった法的な条件も影響するため、柔軟に対応できる賃貸契約からスタートするのがおすすめです。
コンドミニアム購入・賃貸の手続き
セブでコンドミニアムを購入または賃貸するには、いくつかの法的・実務的な手続きが必要です。スムーズに契約を進めるために、注意点を事前に把握しておきましょう。
購入時の流れ
外国人がフィリピンで不動産を購入できるのは、原則として「コンドミニアム」に限られます。購入の基本的な流れは以下の通りです。
- 購入申込書の提出
- 手付金の支払い
- 分割払いや一括払いによる残金支払い
- 売買契約の締結
必要書類には、有効なパスポート、TIN(納税者番号)、ビザのコピーなどがあります。信頼できる仲介業者や弁護士を通して契約内容を精査することが推奨されます。
賃貸契約時の流れ
賃貸契約は比較的シンプルですが、内容の確認と条件交渉が重要です。契約時には以下のような項目が含まれます。
- 月額賃料と支払方法
- 敷金・前家賃
- 電気・水道・インターネットの負担区分
- 契約期間と解約条件
- 設備や家具の破損時の責任範囲
必要書類は、パスポート、滞在ビザの写し、現地住所の証明書などです。オーナーまたは仲介業者との契約書は英語表記が一般的で、内容を十分に理解してから署名するようにしましょう。
まとめ
セブのコンドミニアム市場は、投資・移住の両面から魅力があります。価格相場はエリアや物件タイプによって幅があるため、自分の目的や予算に応じて適切な情報を集めることが大切です。
フィリピンでの投資物件選びに失敗したくない方は、現地の情報を集め、信頼できる不動産業者を見つけることが重要です。弊社ではツアーや個別面談なども行っていますので、お気軽にLINEにてお問い合わせください。
