人工増加や高い経済成長率から、海外不動産投資家の注目を集めるフィリピン。
また日本人に馴染みの深い事からセブに興味を持たれた方は多いのではないでしょうか?
セブに不動産を持つ場合、地震や災害のリスクは切っても切り離せません。
この記事では、セブにおける地震のリスクについて解説します。是非、最後まで目を通してくださいね。
目次
セブ島の地震リスクとは?
フィリピンは環太平洋火山帯(いわゆる「リング・オブ・ファイア」)に属しており、地震活動が活発な地域のひとつですが、セブ島が震源地になる事はほとんどありません。
しかし、ルソン島やミンダナオ島などでは大規模な地震が発生することがあり、セブ島もその影響を受ける可能性があります。
直接的な震源となることは少ないものの、周辺地域の地震によって揺れを感じたり、津波のリスクが発生したりすることがあります。また、セブ島自体も断層が存在するため、地震が発生するリスクを完全に排除することはできません。そのため、現地に滞在する際は、地震に対する備えをしっかりと行うことが重要です。
セブの直近の地震情報
セブ島では、日本のように頻繁に大きな地震が発生するわけではありません。しかし、近隣地域で発生した地震の影響を受けることがあります。
2025年9月30日 午後9時59分(現地時間)(6.9M)
2025年9月30日夜、フィリピン中部セブ州沖を震源とするマグニチュード6.9の強い地震が発生し、各地で大きな被害が出ていてフィリピン当局によると、これまでに少なくとも72人が死亡し、約300人が負傷しました。
2024年4月 台湾の花蓮地震(M7.2)
2024年4月、台湾東部の花蓮市でマグニチュード7.2の地震が発生しました。フィリピン北部では津波警報が発令されましたが、セブ島では直接的な被害は報告されていません。
2013年10月 ボホール地震(M7.1)
セブ島の南に位置するボホール島を震源とするM7.1の大地震が発生しました。この地震により、セブ島でも歴史的な教会の倒壊やインフラの損傷が発生し、多くの人が避難を余儀なくされました。
小規模な地震も時折発生
セブ島自体が震源となる大きな地震は少ないですが、マニラやミンダナオ島などの他地域で発生した地震の影響を受けることがあります。特にフィリピンの中部地域には、フィリピン断層帯(Philippine Fault Zone)と呼ばれる大規模な横ずれ断層が南北に走っており、プレートの圧力が蓄積すると地震が発生しやすくなります
セブ島周辺もこれらのプレートの影響を受けており、比較的浅い震源の地震が多く、小規模な地震も時折発生している。そのため、最新の地震情報を定期的にチェックすることが大切です。
【速報解説】2025年セブ島沖で発生したM6.9地震
2025年9月30日夜、フィリピン中部のセブ島沖でマグニチュード6.9の強い地震が発生しました。震源はセブ州北部のボゴ市(Bogo City)沖約20km付近、深さ約10kmと非常に浅く、セブ本島全域および周辺の島々で強い揺れが観測されました。
この地震では、少なくとも72人が死亡、550人以上が負傷したと報じられています(※10月2日時点のフィリピン当局発表)。住宅や教会、学校、病院など数多くの建物が倒壊・損壊し、セブ市北部やレイテ島西部でも停電や通信障害が発生しました。
震源と特徴
今回の地震は、専門家によると「Bogo Bay Fault(ボゴ湾断層)」と呼ばれる新たに活動が確認された断層によって引き起こされた可能性が高いとされています。
この断層はこれまで明確にマッピングされておらず、「セブは比較的地震が少ない地域」と考えられていた通説を覆す出来事となりました。
震源の深さが約10kmと浅かったため、揺れのエネルギーが地表に強く伝わり、建物被害の拡大につながったと見られます。地震発生直後には津波注意報も出されましたが、後に解除されています。
セブ市政府は現在、被災地域の復旧と同時に、断層帯の再調査を進めています。
また、住宅や商業施設の建築許可においても耐震基準の見直しが検討されています。
専門家は「セブは今後も発展を続ける都市であるが、“地震に強い都市づくり”が急務」と
警鐘を鳴らしています。
セブ島で地震が多い理由は?
セブ島を含むフィリピン全体は、地球の主要な地震多発地帯である「環太平洋火山帯(Ring of Fire)」に位置している。この地域では、ユーラシアプレート、フィリピン海プレート、太平洋プレートなど複数のプレートがせめぎ合っており、その境界で頻繁に地震や火山活動が発生している。
特にフィリピンの中部地域では、フィリピン断層帯(Philippine Fault Zone)と呼ばれる大規模な横ずれ断層が南北に走っており、プレートの圧力が溜まると地震が起きやすくなりセブ島の周辺も、これらのプレートの影響を受けており、比較的浅い震源の地震が多いのが特徴です。こうした地質的条件から、セブ島やその周辺では中規模以上の地震が周期的に発生しており、建物の耐震性や防災意識の強化が重要な課題となっている。
日本とセブ、どちらが地震が多いのか?
結論から言うと、日本の方が圧倒的に地震の発生回数が多いです。
日本は「世界有数の地震大国」と呼ばれるほど地震が頻発する国で、年間1000回以上の有感地震(人が揺れを感じる地震)が発生しています。これは、日本列島が4つのプレート(ユーラシアプレート、北米プレート、フィリピン海プレート、太平洋プレート)の境界に位置しているためです。
一方、セブ島があるフィリピンも環太平洋火山帯に属しており、地震が発生しやすい国ではありますが、日本ほど頻繁に揺れるわけではありません。セブ島自体は比較的安定した地域とされ、大地震の発生回数は少なめです。しかし、2013年のボホール地震(M7.1)のように、近隣の地震の影響で大きな被害を受けることがあります。
つまり、地震の発生頻度は日本の方が圧倒的に多いですが、セブ島でも油断は禁物ということになります。
| 地域 | 対象範囲・規模 | 年平均件数(過去 10 年ベース) | 過去 3 年合計(推定) |
|---|---|---|---|
| 日本(全国近傍) | 震源・規模不制限 / 日本近傍範囲 | 約 1,011 件/年 | 約 3,030 件前後 |
| フィリピン全国(M4 以上) | 全国範囲・M4 以上 | 約 828 件/年 | 約 2,484 件前後 |
| セブ近傍(300 km 範囲・M4 以上) | セブ中心 300 km 圏内・M4 以上 | 約 138 件/年 | 約 414 件前後 |
上表は、過去 10 年の傾向をもとに年平均件数を算出し、それを単純に過去 3 年分に換算した「参考値」です。この比較からも分かるように、日本全体では年間 1,000 件前後、フィリピン全国では 800 件前後、セブ近傍でも 100 件以上と、いずれも地震発生頻度は高いのが分かります。
セブ島の不動産(コンドミニアム)は購入しても大丈夫?
これは、「条件をしっかり選べば買っても問題ない」と言えます。
セブ島での不動産購入を検討する際、地震リスクを考慮することが重要です。特に、耐震性の低い建物や、地盤の弱いエリアの物件を選ぶと、万が一の際に大きな被害を受ける可能性があります。
信頼できるデベロッパーの物件を選ぶ
フィリピンの建築基準は日本ほど厳しくなく、耐震設計が十分でない物件もあります。しかし、近年の新築コンドミニアムは国際基準を取り入れており、大手デベロッパー(DMCI、Ayala、SMDC、Megaworldなど)の物件は比較的耐震性が高いとされています。また、地震発生時には一戸建てよりもコンドミニアムの方が安全性が高いケースが多く、倒壊リスクが低いと考えられます。
地盤の強いエリアを選ぶ
埋立地の物件は液状化現象のリスクがあるため、避けたほうが安全です。セブ市中心部(ITパーク、アヤラエリア)や、地盤の安定したエリアを選びましょう。
地盤が比較的強いとされるエリア
以下の地域は、岩盤や固い地層の上に形成されており、地震の揺れが比較的少ないとされています
| 区分 | エリア | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| 地盤が比較的強いエリア | Cebu Business Park(アヤラ周辺) | 丘陵地帯に近く地盤が安定。高品質コンドミニアムが多い。 |
| 地盤が比較的強いエリア | IT Park(Lahug地区) | 元軍用地で地質が固く整備済み。外資系オフィス街として開発が進む。 |
| 地盤が比較的強いエリア | Banilad / Talamban | 内陸の岩盤地層が多く比較的安全。住宅地・教育施設も多い。 |
| 注意が必要なエリア | マクタン島沿岸部 | 埋立地が多く、液状化や地盤沈下のリスクあり。建物の杭基礎を確認。 |
| 注意が必要なエリア | South Road Properties(SRP) | 人工地盤・埋立地のため揺れが増幅しやすい。地盤改良の有無を確認。 |
管理が行き届いたコンドミニアムを選ぶ
まとめ
セブ島は日本ほど頻繁に地震が発生する地域ではありませんが、周辺地域の地震の影響を受ける可能性があるため、油断はできません。
特に、不動産を購入する場合は、耐震性や地盤の強さを考慮し、慎重に物件を選ぶことが大切です。
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