フィリピンでは日本で言う所の新築マンションを購入する際に特殊な方法が用意されています。それをプレビルド物件と言います。
一言で表すと建築が着手される前の物件を購入する方法、この建築前物件購入することによりタイミングとしては同プロジェクト内で一番物件を安い価格で購入できるメリットがあります。
さらに物件は時間の経過と共に建設が進んでいくにつれて、デベロッパーが価格を上昇させていく特性があります。
そのため、物件が完成した際に物件を購入時よりも高値で売却してキャピタルゲインを手に入れることも可能です。
しかし、日本では更地状態の段階でマンション購入を行わないため、まず見かけることのない販売方法ということも有り、初めてその名前を聞く方にとってプレビルド物件を購入することに躊躇したり不安を覚える方は少なくないと思います。
また、プレビルド物件の良し悪しやエリア等の選定方法がわからない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はプレビルドの物件購入をお考えの方に、プレビルド物件の選び方を4つご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
当社ではツアーや個別面談などもやっていますので、お気軽にLINEでお問い合わせください。
ディベロッパーで判断する
ディベロッパーとは不動産開発業者のことです。
主に物件の開発を手がける会社で、大手財閥系から、中小のディベロッパー など、規模感や他国籍資本の会社も存在していたりと多種多様です。
様々なディベロッパーの中から選定する際に気をつけていただきたいことは以下の2点です。
・物件が計画通り完成するかどうか
・予定通り引き渡しが行われるかどうか
ディベロッパーが今までに建築してきたプロジェクトでどれくらいの割合で遅れることなく予定通り竣工まで行ったのか、もしくは完成したかを確認することが大切になります。
これらは事前に代理店に確認するようにしましょう。
近年では大手のデベロッパーが施工を手掛けている物件はほぼ予定通り完成するようになってきました。但しディベロッパーによっては約1年程引き渡しが遅れるパターンや最悪3年程遅れるケースも存在するので慎重にディベロッパーを選ぶことが重要です。
物件の建設が計画通りに完成しない可能性も視野に入れて、余裕ある投資計画を立てておくことも必要です。
いずれにしても、ご自身が信頼できるディベロッパーの物件を選びましょう!
物件が所在するエリアを決める
物件の価格が安価、かつ今後の値上がりも見込めるような物件を選ぶにはポイントがあります。
それは周辺のインフラが今後整っていくような余地があるか。もしくは現在整備中かどうか。
道路計画、鉄道計画などが発表され既に実行されている、もしくはデベロッパー等から出自の明確な情報を入手しそのようなインフラ計画が発表予定のエリアを選ぶようにしましょう。
今後発展が見込めるエリアで物件購入ができれば買い手が見つかりやすいメリットがあります。
デベロッパーのHP(ホームページ)も事前確認しよう
プレビルド物件=建築前の物件だし、工事がまだ行われていないので本当に実在するものなのか不安…。という声も聞こえてきそうです。
そんな時にはご自身が購入を検討しているデベロッパーのHPを確認してみましょう。
完成物件をはじめ、現在建築中の物件やこれから建築が始まる物件の情報が載っています。
顧客目線のしっかりとしたデベロッパーによっては現在の建築状況を写真付きで更新しているところもあります。
余剰資金内で月々支払っていける金額の物件をを選ぼう
予約金支払い後、完成までの期間は毎月支払を行っていくことになります。
基本的な話ですが、余剰資金内かつ完成まで無理なく支払っていける物件を代理店と相談の上選びましょう。
完成時や完成後にも税金や必要経費が発生しますので、将来を見越して余剰資金内で行う資金計画を立てていきましょう。
まとめ
以上がプレビルドの物件の選び方についての4つの注意点でした。
いかがだったでしょうか?
日本と違った新築物件の販売方法で、選ぶディベロッパーも様々ですので戸惑うこともあるかと思います。
基本的に大手のディベロッパーの場合当初の計画に近い状態で完成しますのでご自身で信頼できるディベロッパーを見つけるようにしてください。
未完成物件を購入するので、信頼できるディベロッパーのもとで購入することをお勧めします。
また、物件購入分の資金調達だけで行き当たりばったりで不動産投資を始めると、後々その他にも経費がかかるので余裕を持って資金計画を立てて行くようにしましょう。
今回のプレビルドの選び方が参考になれば幸いです。
皆様が信頼できるディベロッパーや不動産物件に出会い、価値のある有意義な海外不動産投資・生活が送れるよう願っております。
コラムニスト紹介
永田 智睦 (ながた ともちか)
API Gateway株式会社 代表取締役(CFP®認定者)
6年間金融機関に勤務後、個人保険代理店を営み法人化。
現在はフィリピン不動産販売会社や独立系FP事務所を中心に3社経営。
金融業界15年、独立して10年の経験を持ち、個人プランニングを約1000名近くの相談を受ける。
なおAPI Gatewayはフィリピン最大手財閥系デベロッパーの正規代理店として2019年、2020年と2年連続で日本マーケット売上高1位の実績がある。