安定した経済成長と高い賃貸需要が見込める東南アジア。特に、フィリピン、マレーシア、タイなどの主要国は、不動産投資や移住先として注目を集めています。
この記事では、東南アジア7ヶ国のコンドミニアム(マンション)の相場を解説します。購入時の相場と賃料相場を調査しました。東南アジアの中でも特におすすめな国も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
東南アジアのコンドミニアムが注目される理由
東南アジアのコンドミニアムが注目される理由には、物価の安さや賃貸需要、気候や文化などが挙げられます。
1.高い経済成長率と都市開発
東南アジア諸国には、高い経済成長率を維持している国が多いのも特徴です。2022年の実質GDP成長率を見ると、マレーシア(+8.7%)、フィリピン(+7.6%)、ベトナム(+8.0%)*と高い数値が目立ちます。
都市インフラの整備が進み生活の利便性が向上することにより、コンドミニアムの需要も高まっています。
*参考:経済産業省 通商白書2023
2.購入しやすい価格と高い収益性
東南アジアの主要都市では、日本や欧米諸国と比べ、コンドミニアムの価格が安価です。一方、賃貸需要が高いことから、高い収益性が見込めるのが特徴です。
例として、フィリピンのマニラ平均的な賃貸利回りは年率5〜8%*の範囲とされています。
*参考:12 market data about Manila’s real estate market (2025)
3.過ごしやすい気候やリゾート地としての魅力
東南アジアは年間を通して温暖な気候で、快適な生活を送りやすい地域です。美しいビーチや豊かな自然なども見られ、リゾート地としての魅力も感じられます。
例として、フィリピンやタイにあるリゾート地では、観光需要とともに高級コンドミニアムの需要も増加しています。
東南アジア7ヶ国のコンドミニアム(マンション)の相場
下記の東南アジア7ヶ国の首都を例に、コンドミニアムの相場を紹介します。部屋の間取りはベッドルームという単位で数え、1ベッドルームが1LDK相当、2ベッドルームが2LDK相当を指します。
※同国内でもエリアごとに相場が異なるため、目安としてお考えください。
- フィリピン(マニラ)
- マレーシア(クアラルンプール)
- タイ(バンコク)
- シンガポール(オーチャード)
- カンボジア(プノンペン)
- ベトナム(ハノイ)
- インドネシア(ジャカルタ)
フィリピン(マニラ)
- 購入時: 高級エリアでは、1平米あたり約20万~30万 PHP(約52万~78万円)が一般的な範囲です。高級物件ではこれを超える場合もあります。
- 賃貸時:マニラの中でも人気の高いマカティやボニファシオ・グローバル・シティの1ベッドルームは、40,000~70,000PHP(約10万~19万円)程度です。
マレーシア(クアラルンプール)
- 購入時: 高級コンドミニアムは、1平米あたり約12,000〜15,000MYR(約38万〜47万円)です。
- 賃貸時: クアラルンプールの市中心部では、1ベッドルームの家賃は約2,000~4,000MYR(約6万~12万円)。モントキアラやKLCCエリアではより高くなる傾向にあります。
タイ(バンコク)
- 購入時: 市内の高級コンドミニアムは1平米あたり約200,000〜350,000THB(約78万〜136万円)です。
- 賃貸時: 市内中心部では、1ベッドルームが月額約20,000〜40,000THB(約7万〜15万円)。都心部以外ではこれより低い場合もあります。
シンガポール(オーチャード*)
- 購入時: 高級コンドミニアムは、1平米あたり約3万S$(約330万円)以上です。
- 賃貸時: 高級エリアでは1ベッドルームが月額約4,000〜8,000S$(約39万〜78万円)と、他国と比べて高い傾向にあります。
*シンガポールの首都は「シンガポール」であるため、人気エリアのオーチャードを選定しています。
カンボジア(プノンペン)
- 購入時: 中心部の高級物件は1平米あたり約2,000〜3,000USD(約29万〜43万円)。
- 賃貸時: 1ベッドルームの賃料は月額約500〜1,000USD(約7万〜14万円)。市内中心部であれば高額になる可能性があります。
ベトナム(ハノイ)
- 購入時: 高級エリアで1平米あたり約3,000USD(約43万円)前後。
- 賃貸時: ハノイの中心部では、1ベッドルームの賃料はUSDドル(約7万~15万円)。リーズナブルなエリアでは300USD程度(約4万5千円)です。
インドネシア(ジャカルタ)
- 購入時: 中心部の高級コンドミニアムは、1平米あたり約30〜50IDR(約28万〜47万円です)。
- 賃貸時:ジャカルタの中心部では、1ベッドルームの賃料は約3,000,000~6,000,000IDR(約2万~4万円)と比較的安価ですが、高級エリアでは1,000IDR(約15万円)を超える場合もあります。
まとめ
近年、東南アジアのコンドミニアムは、不動産投資家や移住希望者から注目を集めています。手頃な価格で高いリターンが期待できる物件が多く、賃貸需要も安定傾向にあります。経済成長が続き、都市化が進んでいるエリアも多く、不動産市場は今後さらに活性化する見込みです。
フィリピンでの投資物件選びに失敗したくない方は、現地の情報を集め、信頼できる不動産業者を見つけることが重要です。弊社ではツアーや個別面談などもやっていますので、お気軽にLINEでお問い合わせください。